FC2ブログ
コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

原発ありきの弊害について(2/2)

◎さらなる弊害

また、‘原発ありき’は原発関係者の判断を曇らせ、隠蔽を誘発する。

「これはヤバイ!」と誰かが気付いても、それを発表すると「雇用や町が消えてしまうかも」と不安になり、なかなか言いだせない。勇気を振り絞って発表しても「そんなことはありえない!馬鹿なこと言うな!」と否定され、迫害を受ける。やがて皆が事実から目を背け、終いには隠蔽を図るようになる。

実例を挙げよう。
事故直後に炉心溶融(メルトダウン)の可能性に気付き、会見で言及した審議官は、「臆測でモノを言うな!」と圧力を受け、担当を外された(実質的な左遷)。

むしろ「メルトダウンなんてありえない!」の方が、臆測(というかただの願望)に過ぎないのだが、‘原発ありき’が思考を停止させ、事実から目を背けさせた。

以後、メルトダウンの可能性に言及することはタブーとなり、最悪の事態を想定することが許されない雰囲気となってしまった。(本当にメルトダウンしていたのだが、その事実が公式に認められたのは二カ月も経ってからである)

結果として、最悪の事態を想定して先手を打つことができず、対処が後手後手にまわって、被害の拡大を招いた。



◎現在進行形の‘原発ありき’

冒頭にも記述したが、国内54基の原発のうち53基は定期点検等で停止中。稼働してるのは1基のみ。これも5月に停止する予定。
本来は、ストレステスト(耐性検査)を全てクリアし、一定の安全性が確認出来てから「再稼働すべきか?」を議論するのが筋である。

ところが、まだストレステスト一次審査中だというのに
「原発を再稼働しないと、電力不足で大変なことになる!」
とことさら危機感を煽る人達がいる。

電力不足は確かに大きな問題だ。しかしだからと言って、安全性が未確認の原発を動かすという結論に直結するのはおかしい。

・電力は本当に不足するか?

・原発が再び事故る可能性はどの程度か?

・今度事故ったら、誰がどのように責任を取るのか?

・(正常運転後の)核燃料を安全に廃棄するための予算と期間は、あとどれぐらい必要か?

・自然エネルギー普及はどこまで進むか?

・当面は火力(天然ガス等)を主力とし、徐々に自然エネルギーに移行するのはどうか?(筆者イチオシ)

課題も問題も選択肢も山ほどあるのに、いきなり「原発再稼働しないとヤバイ!」と結論を出すのは‘原発ありき’だ。その結論ありきの姿勢が、原発の安全性を低下させるという因果関係に、いい加減気付いて欲しい。



◎原発再稼働の条件

どれほど厳しい安全基準を設けても、基準を満たさない時に停止/廃止という選択肢が実質的に無ければ、「(ごまかしてでも)動かすしかない!」という結論しか出てこない。これでは原発の安全性が担保できないし、隠蔽体質も無くならない。

原発を稼働するから事故るのではない。原発を止めると困る人がいるから、都合の悪い事実から目を背け、大事故に至るのだ。

安全性を担保するには、基準を満たさない時に停止/廃止する実質的な選択肢が不可欠。そのためには‘原発が停止/廃止されても誰も困らない状態’即ち‘脱原発(依存)’を実現するしかない。

『原発の安全確保のためにも、脱原発は不可欠』

これが筆者の結論である。


脱原発を実現したら、本当に安全な原発運用(基準を満たさない場合は停止/廃止する)ができるかもしれないので、原発再稼働を前向きに検討しても良い。だが、脱原発を実現した後で「それでも原発は必要だ!」と本気で主張する人が居るだろうか?



◎原発は本当に必要か?

原発マネー依存者が事故の被害に遭うのであれば、自業自得と言えるかもしれない。しかし実際に事故ると、被害は広範囲かつ長期間に及び、原発と無関係な人々や自然にも致命的な影響を与えてしまう。そのリスクを承知の上で、原発を選択する理由が本当にあるのか?

例えば、飯館村のように農業で暮らしていた人々が、事故後1年経っても自宅に帰れるメドが立たない。帰れるようになったとしても、以前の暮らしは取り戻せない。原発マネーと無関係の彼らが、何故こんな目に遭わねばならないのか?

彼らの前で「それでも原発は必要だ!」と説明できる人はいるのか?
納得は得られるのか?
それが出来ないなら、原発は選択肢から外すべきだ。


あとがき>


<前頁に戻る>

<目次に戻る>
スポンサーサイト

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Na-7

Author:Na-7
SE(システムエンジニア)として約15年間システム系ソフト会社を勤めあげ、2008年3月退社。現在、ゲーム制作会社設立を目指して活動中。

アクセスカウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。